中川和彦 医師 (なかがわかずひこ)

近畿大学病院

大阪府大阪狭山市大野東377-2

  • 腫瘍内科
  • 特任教授
  • 近畿大学医学部腫瘍内科特任教授

内科 がん 腫瘍内科

専門

肺がんの早期診断、肺がんの治療、固形がんの薬物療法、新規抗がん剤の臨床試験、がんの分子標的治療、縦隔腫瘍の診断と治療

中川和彦

中川和彦医師は、肺がん、大腸がん、胃がん、食道がん、乳がん、胆管胆嚢がん、膵臓がん、頭頚部がん、原発不明がんなど様々な進行固形がんを対象に、EBM (根拠に基づく医療)を掲げ、個々の症例において、薬物療法を主体とする、最良の治療法を実施している。また、新薬開発においても非常に早い段階から取り組み、肺がんだけでなく様々ながん腫において合理的な薬物療法を実践しており、新しい抗がん剤を取り入れる治療にも定評がある。
「がんの種類によっては非常に有効な特効薬と呼ばれる薬がでてきています」(中川医師)。今、特効薬として出ているほとんどは分子標的薬とよばれるもの。中川医師はこれらに精通した治療を行っている。
「日本人の約半数が一生のうち1回はがんになり、その1/3は死に至る。そう考えるとがんは怖い病気かもしれません。しかし半数以上は治ります。半数以上が治るのだから、がんはもう治しうる病気だともいえます」(中川医師)
かつては死に直結するイメージが強かったがん、時代はずいぶんと変わり「がんというのは長寿の別な表現形でもあります。がんの診療は日本社会のひずみでもあります。古い医療体系から脱皮して、更に患者さんの為になる新しい医療体系に変えなければいけない。日本社会の成熟を目指すためには、がん治療において失敗することはできません」中川医師は熱く語る。

診療を受けるには

かかりつけ医師よりの紹介状が必要。初診時に紹介状がない場合、診療費とは別に選定療養費として別途費用が必要となる。

医師プロフィール

1983年 熊本大学医学部 卒業
1986年 国立がんセンター研究所 薬効試験部(リサーチデント)
1987年 国立がんセンター中央病院 内科(シニアレジデント)
1990年 大阪府立羽曳野病院 第二内科
1994年 Medicine Branch, NCI, NIH (Visiting fellow)
1997年 近畿大学医学部 第四内科(病院講師)
2002年 近畿大学医学部 腫瘍内科(病院講師)
2003年 近畿大学医学部 腫瘍内科(医学部講師)
2003年 近畿大学医学部 腫瘍内科(助教授)
2007年 近畿大学医学部 腫瘍内科(教授)

所属学会

日本臨床腫瘍学会(理事、評議員、専門医制度委員会委員長、財務委員、教育セミナー運営委員会、教育委員会、暫定指導医)、日本肺癌学会(常任理事、評議員、学術委員会委員長、ガイドライン検討委員会委員、バイオマーカー委員会委員)、日本癌治療学会(評議員、がん診療ガイドライン委員会制吐剤適正使用ガイドライン作成ワーキンググループ委員)、日本癌学会(評議員、Cancer Science Associate Editor)、日本呼吸器学会(代議員)、日本内科学会(近畿支部 評議員)、日本臨床薬理学会(認定指導医)、がん分子標的治療学会(評議員)、西日本がん臨床研究機構(常任理事、呼吸器委員会委員長、International Symposium委員会委員長、TR委員会委員)、ASCO (Member)、AACR (Active Member)、ESMO (Full Member)、IASLC (Director, Member of the Communications Committee)

主な著書

『CancerTreatmentNavigator (Medical navigator series)』(2008年11月メディカルレビュ-社)
『入門腫瘍内科学』(2009年11月 篠原出版新社)
『EBMがん化学療法・分子標的治療法 2011ー2012』(2010年11月 中外医学社)
『新臨床腫瘍学―がん薬物療法専門医のために』(2012年12月 南江堂)

医師発信欄

近畿大学医学部内科学腫瘍内科部門:http://www.med.kindai.ac.jp/shuyounai/
(更新日:2023年7月24日)

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