介護施設で働く介護職員の平均給与が、2016年9月時点で前年より9530円増えたことが30日、厚生労働省の調査で分かった。常勤職員の給与は賞与などを含め平均月28万9780円。介護人材の確保が課題となる中、同省は「施設の経営努力で処遇改善は着実に進んでいる」と分析している。
 調査は、全国の特別養護老人ホームなど1万577施設・事業所を対象に実施。有効回答率は76.2%だった。
 厚労省は15年度の介護報酬改定で、介護職員1人につき月平均1万2000円相当の収入が増える「処遇改善加算」を導入。調査結果について同省は加算の効果が表れたとみている。政府は4月から、「ニッポン1億総活躍プラン」に基づき、介護職員の給与をさらに同1万円相当増やす。
 調査によると、職員の平均給与は勤続年数にかかわらず上昇し、勤続1年が最多の月2万5310円増。同10年以上が最も少ない月7380円増だった。給与の引き上げ方法(複数回答)では、定期昇給(69.7%)、手当の引き上げや新設(29.9%)が多かった。
 同省は、障害福祉サービス施設で働く職員の平均給与も公表。16年9月時点で平均月29万7069円と、前年より1万3807円増えた。1万1787施設・事業所を対象に調査し、有効回答率は65.8%だった。 (C)時事通信社