研究・論文

きょうだい誕生が肥満を防止

 性別にかかわらず、2~4歳差できょうだいができた子どもは肥満になる確率が低い、とサウジアラビアのキング・アブドゥルアズィーズ大学のイシャム・モスリ医師らの研究グループが医学誌オンライン版に発表した。
 同医師らのグループは米国内の小児697人のデータを分析し、体重、兄弟姉妹の誕生について3カ月ごとに調査・追跡した。その結果、就学前までに肥満になる確率は、3~4歳できょうだいが誕生した子どもが5%未満と最も低く、2~3歳の場合は8%、就学前までにきょうだいが生まれなかった子どもは約13%だった。
 研究グループの米ミシガン大学小児科ジュリア・ルーメン准教授は「肥満予防のためにきょうだいを増やすことを推奨するわけではないが、きょうだいが生まれると生活に何らかの変化があり、それが肥満防止に役立っているようだ」と述べている。(メディカルトリビューン=時事)



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