研究・論文

ステロイドが脳卒中の死亡リスクに

 脳卒中患者が入院前にステロイドを使用していた場合、発症後30日の死亡率が高い、とデンマークのオーフス大学病院の研究グループが医学誌で報告した。
 同研究グループは、デンマーク国内の医療登録データから2004~12年に脳卒中を初めて起こして入院した患者約10万人を対象に、入院前のステロイドの使用状況と脳卒中発症後短期(30日)の死亡率との関連を検討した。
 脳卒中患者の内訳は脳梗塞が8万3735人、脳内出血が1万1779人、くも膜下出血が4528人だった。
 解析の結果、発症後30日の死亡率は入院前にステロイドを使用していた場合、非使用と比べて、脳梗塞で1・58倍、脳内出血で1・26倍、くも膜下出血で1・40倍それぞれ高かった。一方、ステロイドの使用が入院の4カ月以上前だった場合は、死亡との関連は見られなかったという。(メディカルトリビューン=時事)


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