FEATURE レポート紹介

医療を超えた自由な活動。
視野を広げて未来に還元するために。

右から3年の石黒幸季子さん、3年で部長の野村彩華さん、2年の花岡 黎さん、3年で副部長の林 礼華さん

右から3年の石黒幸季子さん、3年で部長の野村彩華さん、2年の花岡 黎さん、3年で副部長の林 礼華さん

ボランティアから留学支援まで
活動内容は多岐に

愛知医科大学公式サークルHIAMU(ヒアム)は「Heart In Aichi Medical University」の略称だ。部員数は医学科、看護科を合わせて170人、男女比は1:2で、女性の活躍が目立つサークルである。活動内容はボランティア活動から、留学生の支援・交流、薬膳セミナーの開催、フェアトレード団体との交流まで多岐にわたる。サークル内で少人数のチームを形成し、自主性を大切にしながら、それぞれが自分の意思の下サークル活動に取り組んでいる。

「ここまでボランティア活動を盛んに行っているサークルは、医療系の大学では珍しいと思います」と部長の野村さんは話す。 野村さん自身も、愛知医科大学病院の小児科病棟で子供たちの遊び相手をしたり、重症心身障害を有する子供たちを対象にした小児科シアターの開催を企画したりしてきた。 「ボランティアの中でも合唱や災害など、複数のチームに分かれて活動しています。兼任している部員も多く、非常に自由度の高いサークルですね」(野村)

薬膳セミナーではアカデミックな視点から東洋医学や漢方の理解を深め、未病(病気を事前に防ぐ)について学んでいる。 「食材の組み合わせを考えて薬膳を作り、例えば『薬膳で体を温めることでこうした未病につながる』などを学んでいます。また、インドのフェアトレード団体と交流も。現在は海外だけでなく国内フェアトレードも盛んになっています。サークル活動を通して、本当に世界の広がりを感じています」(石黒)

女性の活躍が目立つサークル。月に一度は集まって月例会を開催し、意思疎通を図っている

女性の活躍が目立つサークル。月に一度は集まって月例会を開催し、意思疎通を図っている

国際交流を通して
多様性のある人間を目指す

「もともと留学に興味があったので入部を決めました」と話すのは、副部長の林さんと2年生の花岡君だ。林さんは大学の留学システムを利用して、発展途上国に1週間ほど短期留学した経験を持つ。愛知医科大学はドイツのルール大学医学部をはじめとした、学術国際交流協定を締結している大学がある。こうした提携校から日本へやって来た留学生を支援するのもHIAMUの役目。 「英語で日本や愛知県のことを紹介するしおりを作ったり、交流会を企画したりしています」(林)

「大学の宿泊施設で泊まってもらうことになっていて、一緒に食事を作ったり、反対に海外の料理を作ってもらったり。本当に貴重な経験です」(花岡)
こうした活動を学生のうちに経験しておくことで「将来的に海外での医療支援に興味が生まれるかもしれません」と林さんは目を輝かせる。語学の習得だけでなく、その一歩先へ踏み込んだ活動をしているのが、HIAMUの留学支援かもしれない。

制約が少なくて自由度が高く、先輩後輩の関係もしっかり確立できているので活動に困ることもない。HIAMUは“自主性”を養うのに最適なサークルの一つと言えるだろう。

留学生たちと触れ合う様子。みんなでたこ焼き作りに挑戦

留学生たちと触れ合う様子。みんなでたこ焼き作りに挑戦


月例会では自分たちのチームの取り組みについて報告する

月例会では自分たちのチームの取り組みについて報告する

すべてのサークル活動は
視野の広い医師になるために

将来的には医療従事者となる学生たちである。そのためボランティア活動を一つ取っても“医療”をテーマにしていることが多いが、時には“医療”の垣根を越えることも辞さない。HIAMUに所属するのは非常に好奇心旺盛な学生たちだ。 「私たちはサークル活動を通して“視野を広げること”がもっとも大切だと考えています。もちろん、実習や授業が忙しくて、活動がままならないこともあります。でも、学生のうちに貴重な体験を得ることで、視野の広い医療従事者になれると信じています。今の経験を未来の自分にいつか還元したい」と野村さん。

今後のテーマに、サークル内での連携、そして他大学との連携を掲げている。現在はHIAMUの名の下、チームを形成して、それぞれが自由に活動しているのが現状だ。もしも彼ら彼女らが一つにまとまったときは…。きっと想像もできないような活動も可能なはずだ。 「“医療”をキーワードに、学内活動だけでなく学外活動にも盛んに挑戦していきたいですね。例えばボランティアなら、他大学のサークルと連携を取ったり協力し合えたりすれば、もっと活動の範囲も広がるはず。視野を広げるためなら労力を惜しみません。行動力のある学生がそろっているのがHIAMUの自慢ですから」(野村)