五味常明 医師 (ごみつねあき)

五味クリニック

東京都新宿区百人町1-10-12

  • 院長

皮膚科 形成外科

専門

ワキガ、体臭、多汗症

五味常明

五味常明医師はワキガ・体臭・多汗治療など臭い治療を20年以上も前から手がけているパイオニア。医学部で形成外科の経験を積み、多摩病院精神科等で自己臭の研究を行うという経歴を持つ。心の悩みの程度を知り、心理的状態をきちんと問診した上で外科と精神科の両方からケアをする「心療外科」を新しい医学分野として提唱。ワキガの治療法として患者が手術結果を確認できる「直視下剥離法(五味法)」を確立した。99年からはケアマネージャーとしてデイケア事業や高齢者介護の現場でのニオイのケアにも取り組む。

診療内容

「加齢臭」という新たな言葉が一般化し、対策グッズが評判になるなど、あらゆる年代で体臭を気にする人が増えている。「かつては若い女性が主で、患者さんもごく少数でした」と語る五味医師。臭いは誰にでもあるし、痛みや痒みが出るわけでもない。放置しても死ぬこともないため、気にしない人にとっては、病気でもなんでもない。よって受診するのは、他者を自分の臭いで不快にさせたくないと悩む人…ということになる。
「男性の患者も増えています。加齢臭という言葉が一般的に知れ渡ったせいでしょうか、中高年の患者さんも非常に増えてきました。一番多いのはワキガの悩みです」とはいえ、受診者の7割は、それほど臭ってはいないとのこと。だからこそ、五味医師は「悩み=心の治療」を大切にしている。
「まず本当に臭っているかどうかを、嗅診で診断します“百聞は一嗅にしかず”どんな検査機械よりも正確です」
五味医師が「臭っていませんよ」と言って納得すればいいが、そうでない場合には・・・「たとえばワキガなら、私が開発した試験切開が最も納得していただける検査法です。傷も残らない程度に切開して、鏡で見せる。原因となるアポクリン腺はイクラみたいな形状をしているのですが、ワキガがない人にはありません“一目瞭然“です」
アクポリン腺が明らかに多い場合には手術をするが、五味医師が行うのは、これも自らが開発した「直視下剥離法」だ。
「手術を希望するのは、完全にワキガの臭いをなくしたいという人がほとんど。だから原因であるアポクリン腺を100%取らなければいけない。重要なのは、ちゃんと取れたかどうかを判定する方法です。医者も患者も直接見て、確認できるのが一番。それが直視下の意味。剥離法というのは根っこを剥離すること。根っこが残っていると再発しますからね、根こそぎとらなければ意味がないのです」
五味医師がめざしているのは、患者が心の悩みから解放される治療なのだという。
「臭いと言うのは、本当に原因があって臭っていることもあるけれど、原因がなくて心のほうで悩んでいる人もいるわけです。よってワキガの手術をする医師は、少なくとも精神性の疾患による自己臭妄想を除外できるくらいの精神科的判断が要求されます。臭い治療には、外科的なアプローチと精神科的なアプローチの両方が必要なのです。私はそれを心療外科と呼んでいます」
心療外科医・五味医師は、医学会でも稀有な存在。全国から来院する患者の治療と、心療外科的治療の普及に力を注いでいる。
(注:心療外科とは五味医師が命名した名前。心療内科のように厚生省でみとめられた診療科名ではありません)

医師プロフィール

1949年生まれ。一橋大学商学部・昭和大学医学部卒業。昭和大学医学部で形成外科、多摩病院精神科で精神医学を専攻。患者の心のケアと外科的手法を組み合わせる「心療外科」を提唱。
1984年 五味クリニックを開業、現在に至る。