住友伸一 医師 (すみともしんいち)

和歌山県赤十字血液センター

和歌山県和歌山市和佐関戸118-5

  • 所長

呼吸器外科 外科

専門

肺がんの外科治療、呼吸器外科全般

住友伸一

住友伸一医師は、1999年に呼吸器外科部長就任以来、肺がんに対する外科治療を中心に行ってきた。現在までに2,000件を越える肺がん手術を施行し、最近は年間130~160件の手術件数である。年間の手術件数が100件を超える病院は国内ではそう多くはない。また、術後の再発を予防するための術後補助療法を重視し、経口抗がん剤を中心とした外来化学療法を積極的に行っている。
呼吸器内科や放射線科と密接に連携し総数240例を超える化学放射線療法も行っている。これは国内最多の実績である。

2017年4月1日より和歌山県赤十字血液センター所長に転任し診療業務は行っていない。

診療内容

肺がんは病期1から病期4に分類され、数字が大きいほど”がん”が進行した状態とされている。
「早期肺がんには胸腔鏡手術を積極的に行っており、標準的な肺葉切除術と肺機能を温存する縮小手術を症例により選択しています。全手術の中で胸腔鏡手術は70%以上を占めています」(住友医師)
内視鏡を使って行う胸腔鏡手術は、傷が小さくて済み、患者の身体への負担が少ない高度医療として注目されている。だが、非常に高い技術が求められるため、安心して任せられる外科医はまだまだ少ないとも言われる。ゆえに、数多くの実績は、住友医師がこの分野で最高水準の腕を持つ貴重な存在であることの証明と言えよう。
さらに「診断時に完全切除が困難で手術が無理と判断される進行肺がんには、呼吸器内科および放射線科と密接に連携して導入療法(化学放射線療法)を行い、がんを縮小させてから手術を行うのです。この導入療法の手術症例数は総数240例を超え、国内最多と思われます。この治療法により、今まで治らなかった進行病期の患者さんでも治る人が増えてきています」(住友医師)
肺がん全体の5年生存率は59.8%で、病期別では1A期:74.8%、1B期:73.3%、2期:46.8%、3A期:42.8%、3B期:32.1%、4期:12%。
さらに導入療法後の手術症例の5年生存率は41.8%であり、がんが進行している患者にとってこの治療法が有効であることは、数字の上でも立証されている。「また、肺がん手術では縦隔リンパ節転移の診断をより正確に行う目的で縦隔鏡検査をほぼ全例に行っています」(住友医師)
まさに、あらゆるアプローチで肺がん手術に携わっている住友医師。患者のがんに対する不安や恐れを抜本的に取り除き、希望を与えゆく大きな存在として、ますますの活躍が期待されるものである。

日本赤十字社和歌山医療センターの創設は、1905年に遡る。以来、各診療科の開設を進め、赤十字の理念・方針を実現しながら地域医療の拠点病院としても大きな役割を担ってきた。現在は高度救急救命センターが併設され、24時間体制で全ての疾患や外傷に対応している。
呼吸器外科では、肺がん・自然気胸・転移性肺腫瘍・重症筋無力症・多汗症といった疾患を扱っている。(病院HPより)
肺がん手術の権威として名高い、呼吸器外科部長・住友伸一医師は語る。
「手術では病理医が常勤しており、術中迅速病理検査でリンパ節転移の有無や胸水の細胞診などを診断します。また、呼吸器外科は呼吸器内科と同じ病棟にあり、患者さんのやりとりに壁がなく、最も適した呼吸器疾患の治療を協同で行うことができる体制です」
伝統と最先端技術の融合・豊富な人材・各科の密な連携などによって、まさに高邁な理念に添った「心の通う医療」「質の高い医療」を実現しているのである。

医師プロフィール

1953年生まれ
1978年 京都大学医学部卒業
1987年~1989年 ドイツ ルアーランドクリニック留学
1990年 高槻赤十字病院 呼吸器科部長
1999年 日本赤十字社和歌山医療センター 呼吸器外科部長
2013年より副院長兼呼吸器外科部長
2017年4月 和歌山県赤十字血液センター所長