家坂義人 医師 (いえさかよしと)

総合病院土浦協同病院

茨城県土浦市おおつ野4-1-1

  • 循環器センター 循環器内科 不整脈部門
  • 名誉院長

循環器科 内科

専門

不整脈

家坂義人

家坂義人医師は、日本の不整脈治療における専門家。頻拍の原因となる異常な興奮の起源や興奮が旋回する異常な回路を見つけ出し、高周波電流により同部を選択的に焼灼し、頻拍を根治するカテーテルアブレーション治療を専門とし、国内でいち早くこの治療法を土浦協同病院に導入した。家坂医師を筆頭に年間700例以上を治療している。上室性頻拍・心房頻拍アブレーション以外に、発作性・慢性心房細動アブレーション、心内膜・心外膜アプローチを用いた心室頻拍・心室期外収縮アブレーションが現在、中心テーマである。

診療内容

土浦協同病院は、2016年に土浦市おおつ野に病床数800床の病院を新築し移転。新病院では6室のカテラボを有し、アブレーション専用カテラボ2室、デバイス埋め込みラボ1室の計3室、虚血グループ心カテ2室、更に共用カテ室1室が常時稼働している。同院は、地域中核病院として救急医療、先端医療の実践、予防医療からリハビリテーションに至るまで、すべての医療を行う体制を整備し、その中核を担う循環器センターでは、心臓、大血管にかかわる循環器疾患に対して、循環器内科虚血/不整脈・心臓血管外科の専門医を中心に医師、専属看護師、そして検査・カテーテル手術・手術にかかわる多くの薬剤師、看護師、技師、助手により構成されており、365日24時間体制で対応している。最新診療機器を整備して、充実したスタッフ陣と、最先端治療の提供に全力で取り組んでいる。
循環器内科医は名誉院長の家坂医師を含め20名。不整脈部門はローテータを含め、9名の専任医師で構成されアブレーション用のカテ室2室をフル稼働し、カテーテルアブレーション(心筋焼灼術)を施行。国内でいち早く1991年よりこの治療法を導入し、現在までに施行したアブレーションの数は11,500件を超える。1999年より取り組んでいる心房細動アブレーション数も4,500例に達し、日本有数の実績を上げている。ちなみに、新病院移転後の2年目の2017年は、アブレーション件数が過去最高の年間880件を超えた。
緊急アブレーションにも対応可能である。発作性心房細動に対して新たに、手技時間が1.5時間短く数年比較的低侵襲のクライオ(冷凍)バルーン法を、心房細動罹患率が急上昇する80歳を超える高齢者の心房細動に対しても積極的に適応し、極めて良好な成績を得ている。慢性心房細動に対しては当院において開発した“土浦法”として認められている両心房連続線状アブレーション法を実施し、5年間の同調率維持率が87%と結果を報告している。種々の心室頻拍・高頻度の流出路期限心室性期外収縮に対しても、心内膜のみならず心外膜アプローチを積極的に適応して、高い有効率を得ている。高齢者においても頻発する流出路起源の心室期外収が屡々認められ、カテーテルアブレーション治療の適応を積極的に行っている。持続的抗不整脈投与を回避して、心機能低下・QOL向上の目的でアブレーションを積極的に適応している。近年、高齢者における心房細動、頻発する心室期外収縮・心室頻拍へのアブレーション適応が大いに増加している。薬物治療抵抗性というくくりにこだわらず、自施設における有効性・安全性評価に基づいたアブレーションの積極的適応が求められる。
ペースメーカー治療の適応についても、リードレス・ペースメーカーが導入され、高齢者においても極めて低侵襲で簡便・迅速に植え込みが可能であり、繁用されている。除細動器についても皮下に除細動用リードを植え込む、リードレスICD(S-ICD)が当院でも積極的に適応されている。
近年の非薬物的不整脈治療の進歩は目覚ましいものがあり、当院においても不整脈部門のインターベンション治療・低侵襲デバイス治療は、益々、盛んとなっている。

医師プロフィール

東京医科歯科大学医学部を卒業。
東京厚生年金病院内科、東京医科歯科大学病院第二内科を経て、米国マイアミ・ハート・インスティテューに留学。帰国後
1985年 医学博士号取得後、土浦協同病院へ赴任し内科部長
1996年より土浦協同病院副院長兼内科部長。その後、東京医科歯科大学医学部臨床教授、筑波大学医学部臨床教授併任
2011年 米国不整脈学会特別会員(FHRS)
2011年4月 土浦協同病院 院長に就任

「不整脈」を専門とする医師