山本徹也 医師 (やまもとてつや)

兵庫医科大学病院

兵庫県西宮市武庫川町1-1

  • 内分泌・代謝科

内分泌科・糖尿病 内科 内分泌内科

専門

プリン代謝疾患(高尿酸血症・痛風、低尿酸血症)、脂質代謝疾患(高脂血症)

山本徹也

長年プリン代謝疾患(高尿酸血症・痛風・低尿酸血症)と脂質代謝疾患(高脂血症)を中心に診療・研究を行い、その啓もう活動だけではなく人材育成にも多大な貢献をしている。特に西日本ではこれらの研究を臨床的かつ基礎的な面から専門に行っているところがほとんどないため、兵庫医科大学病院が西日本の重要な拠点となっている。それを牽引しているのが山本徹也医師であり、そのもとには年間のべ1万2千人の外来患者がやってくる。患者の増加と共にますますその手腕に期待が寄せられている。

診療内容

日本の痛風患者は今や90万人に達し、その予備軍は900万人もいると言われている。
「でも、戦前の日本には、ほとんどなかった病気なんですよ」そう言う山本医師によると、戦後復興するまでは痛風は希な病気だったのだとか。原因は生活習慣の変化。特に食生活が戦後欧米化していき、炭水化物よりも脂肪分を多く含んだ食品や肉食が増えるなど、戦前とはガラリと変わった食事が痛風患者を急増させたのだという。
「高尿酸血症は生活習慣病です。社会環境の変化と共に年々増加しているのが現状ですが、この病気の正しい認識が一般的にされていないため、なかなか予防もされず、患者数が減りません」
この状態を打破するため、山本医師は積極的にメディアなどにも登場し、優しい言葉で一般の人にもわかりやすく痛風のことを解説するなど、啓蒙活動も旺盛に行っている。
臨床では、ひとりひとりのタイプを見極め、適切な治療を行っていく。食事療法や運動療法の大切さを体に染みこむように理解してもらう一方、高尿酸血症が引き起こす合併症にも注意を払っていく。
「高尿酸血症になっている方はメタボリックシンドロームの心配も必要です。なぜなら、肥満や高インスリン血症、高血圧などで高尿酸血症が悪化することがわかっているからです」(山本医師)
このように、ただ尿酸値を下げる治療だけではなく、多方面から関連性を疑いながら治療していくのが山本医師の特徴である。発作が起きてしまった場合には抗炎症剤を用いて治療を試みる。それでも痛みがおさまらない場合はステロイド剤が使われるが「それまでの経験で発作の前兆がわかるという人もいます。そういうケースでは、発作が起こる前にコルヒチン剤を飲むことで未然に発作を防ぐことができます」 と山本医師。状態の変化により薬の選択や治療法は変わっていくが、これまでの豊富な臨床経験が的確な治療につながっている。

医師プロフィール

1973年3月 奈良県立医科大学 卒業
1975年10月 兵庫医科大学大学第3内科学講座助手
1987年4月 同講師
2000年1月 同助教授
2003年8月 兵庫医科大学内科学内分泌・代謝科主任教授
2005年4月 兵庫医科大学内科学 部門長
2011年4月 兵庫医科大学副学長
2013年3月 同教授、副学長を退任
2013年4月~同特別招聘教授、非常勤医師
2014年4月 同名誉教授