加藤卓朗 医師 (かとうたくろう)

済生会川口総合病院

埼玉県川口市西川口5-11-5

  • 皮膚科
  • 主任部長

皮膚科

専門

皮膚科、皮膚真菌症やフットケアの研究、真菌症

加藤卓朗

1991年日本医真菌学会奨励賞。臨床とともに皮膚真菌症について研究。多数の学会報告や論文執筆を行う傍ら、足の皮膚病やフットケアについて精力的に講演活動を行う。水虫の感染経路と予防の研究では、水虫患者からばらまかれて環境中に潜んでいた白癬菌が、水虫のない足に付着することで発病することを証明。なお、同院ではフィンランド式の病院看護師と連携し、爪のケアが主体のフットケア外来を開設(壊疽患者には対応していない)。同時に、フットケアと下肢機能障害の研究も行う。

診療内容

診察は問診に始まり、視診、触診、確定診断として顕微鏡検査を行う。顕微鏡検査では病変部の皮膚の一部を採取し、水酸化カリウム液を添加してふやかしたものを顕微鏡で見て、白癬菌の有無を調べる。菌が確認された場合、水虫治療が始まる。治療は主に薬物療法で抗真菌薬の外用薬を使用。
小水疱型や趾間型では、まず1ヵ月を目安に塗布。治らない場合は他の抗真菌薬に替え、最低3ヵ月は塗り続ける。湿疹などに使用するステロイド薬は患部にのみ使うが、抗真菌薬は罹患範囲をしっかり調べたうえで最初の1~2週間はより広範囲(症状の出ていない部分にも菌がいる可能性があるため、左右の足全体と指の間も)に塗る。薬はいずれも1日1回、風呂上りの塗布が基本。皮膚がふやけている状態のほうが、薬の浸透が良いためだ。基剤としてはクリーム、軟膏、液体もしくはローション、スプレーがあるが、圧倒的にクリームが多い。安全性が高く塗り心地も良いのがその理由である。菌が死滅するまでは時間がかかるので、自覚症状がなくなってからも最低で1~2ヵ月は塗り続けること。
角質増殖型と爪白癬の治療では、抗真菌薬の内服薬による治療が中心。以前の薬は1年以上服用する必要があり、副作用も多かったが、現在のラミシールとイトリゾールは服薬期間が短く、効果も強いのが特徴。治療開始前に肝機能障害の有無をチェックし、問題のない患者に対して薬が処方される。服用開始後も1ヵ月ごとに肝機能等の検査は行っていく。
ラミシールの場合、1日1錠で6カ月服用。一方、イトリゾールの場合はパルス療法(1日2回4錠ずつ服用。これを1週間続け、次の3週間は服用を休む。これを1クールとして3クール行う)が行われる。なお、両薬の投与終了後も爪には薬の作用が残るため、治療が終了した時点で爪白癬が完治していなくても、その後も効果が続き軽快していくケースが多い。さらに、難治性の爪白癬についてはネイルケアを併用。
糖尿病など基礎疾患のある患者は細菌の二次感染が起こりやすい。その場合は、抗生物質で治療する。

医師プロフィール

1979年 東京医科歯科大学医学部医学科卒業、東京医科歯科大学皮膚科研修医、東京医科歯科大学および一般病院で皮膚科医として勤務
1985年 東京医科歯科大学皮膚科助手
1989年 東京医科歯科大学学位
1990年 東京医科歯科大学皮膚科講師
1993年 済生会川口総合病院皮膚科部長
2003年 東京医科歯科大学臨床教授