北脇城 医師 (きたわきじょう)

京都府立医科大学附属病院

京都府京都市上京区河原町通広小路上ル梶井町465

  • 産婦人科
  • 診療部長、教授

産科 産婦人科

専門

産婦人科学、生殖内分泌、子宮内膜症、不妊症、女性のヘルスケア、腹腔鏡下手術など

北脇城

最初は女性ホルモンの研究と手術にあこがれて産婦人科医を志した。米国留学後に女性ホルモンであるエストロゲンと子宮内膜症の研究成果を発表したことがきっかけで、この原因不明の疾患にのめりこんでいったという。1999年より当時では全国的にも稀であった「子宮内膜症外来」を担当するようになり、この疾患の診断、ホルモン療法、腹腔鏡下手術などの臨床と同時に基礎研究を積み重ねている。同じくエストロゲンに密接に関係する疾患である子宮筋腫や更年期障害などについての臨床、研究を行っている。さらに全国の医学系の学会での講演も精力的に行っている。
子宮内膜症は、良性の慢性疾患であり、妊娠可能な状態を保持したまま治療しなければならない、しかし「がん」に変化することもありうるという厄介な疾患である。
「完治する治療法がない中で、さまざまな治療法の中から個々の患者にとって最も適当なものを選択する、という技量が現場の医師に求められています」(北脇医師)
医療への熱い想いを語る。その一方で、患者に対し常に啓発していることがあるという。
「痛みにただ耐えているのはもはや女の美徳ではありません。痛みをうまくコントロールして、痛みによって抑制されない社会生活を送りましょう」
患者の立場に立った想いの強さのあらわれであろう。さらに不妊患者に対してもメッセージを送っている。
「不妊を放置してもいずれできるという確率は高くはありません。早期に適切な治療をお勧めします」(北脇医師)
このように患者との対話を重視し、治療方針についての十分な説明を行いながら、適切な治療の重要性を説いている。

診療内容

子宮内膜症は、毎月増殖と剥離を繰り返している子宮内膜に似た組織が、他の場所で増殖・剥離してしまうためにおこる。ここには女性ホルモンが深く係わっており、生理のたびに症状が悪化する。20~30代に多くみられる。
同院では、周産期、腫瘍、子宮内膜症、不妊、腹腔鏡下手術、更年期、感染症など産婦人科領域における女性のニーズに細やかに対応した医療を提供している。
「子宮内膜症や子宮筋腫などの良性疾患に対しては、腹腔鏡を使用した手術を行っています」(北脇医師)
従来の開腹手術は腹部を10㎝ほど切開して行っていたが、腹腔鏡手術は、3~4か所を5~12mm切開して行う方法。傷が小さくてすむため、痛みが少なく患者への身体的な負担を軽減できる。さらに臓器間の癒着が少ないこともメリットである。また、早期の歩行も可能なため、早い段階での社会復帰が可能となる。手術のほかに、当科が世界に先駆けて発表した子宮内膜症を長期間抑制する薬物療法も行っている。周産期医療では、世界初の4D画像による遠隔診断や胎児外来も行っている。腫瘍では、子宮頸がん、体がん、卵巣がん、外陰がんの手術・化学療法を行っている。さらに外来再診における予約制を導入し、待ち時間の短縮化を図っている。

医師プロフィール

1981年 京都府立医科大学 卒業
1986年 米国バッファロー医学財団研究所留学
1988年 京都府立医科大学医学博士
1993年 社会保険京都病院産婦人科部長
2001年 京都府立医科大学助教授
2008年 京都府立医科大学教授