千田勝一 医師 (ちだしょういち)

岩手医科大学附属病院

岩手県盛岡市内丸19-1

  • 小児科
  • 部長、教授

小児科 産婦人科 産科

専門

胎児・新生児医学、小児科学

千田勝一

千田勝一医師が診療科部長を務める同科の新生児集中治療室(NICU)は、2001年からは総合周産期母子医療センターの指定を受けており、岩手県に住所地をもつ実に90%、年間80名の極低出生体重児(1,500g未満)が運び込まれる。千田医師は、早産の新生児に多く見られる呼吸窮迫症候群に有効 な、肺サーファクタント補充療法や新生児呼吸循環管理を得意とする。岩手医科大学名誉教授・藤原哲郎氏が開発した人工肺サーファクタントの補充療法を行うことで良好な治療成績を挙げている。

診療内容

千田医師が診療科部長を務める岩手医科大学附属病院には、ベッド数37(うち最高度の管理が可能なベット数21)にも及ぶ新生児集中治療室(NICU)があり、看護師72人による独立した看護体制をとっている。2001年からは総合周産期母子医療センターの指定を受けており、年間80名ほどの極低出生体重児(1,500g未満)が運び込まれる。この数は、岩手県に住所地をもつ実に90%というから驚きだ。「そのほとんどが当院で出生して、NICUに入院しています。このような周産期医療体制は、特に未熟な児の予後を改善するうえで極めて重要なことです」と千田医師は語る。
新生児の呼吸窮迫症候群に対しては、岩手医科大学名誉教授・藤原哲郎氏が開発した人工肺サーファクタントの補充療法を行い、良好な治療成績を挙げている。未熟児動脈管開存症については、種々の合併症をきたす可能性が非常に高いため、診断と治療のタイミングが大切。千田医師らはドップラ心臓超音波検査で早期に診断し、薬物学的閉鎖療法を行っているという。新生児に特有の動脈管依存性心疾患に関しては、早期の診断と治療が生存を左右するという。よって胎児診断の普及をはかりながら、出生後は県内の産婦人科で酸素飽和度モニタによるスクリーニングを行い、侵襲の少ない心臓超音波検査と320列マルチスライスCT(コンピュータ断層撮影)で確定診断。心臓外科と連携し、治療を進めている。
「当院は高度先進医療を実践する特定機能病院として、全県および隣接地域からリスクが高い妊婦さんや重症なお子さんをすべて受け入れています。小児科および関連科の医師たち、看護師等によるチーム医療で、高度・迅速・安全な医療の提供に努めています」(千田医師)。
県内はもとより近隣地域のハイリスク妊婦・分娩を控えた女性にとって、千田医師と同院とは非常に心強い存在となっている。

医師プロフィール

1976年 秋田大学医学部卒業。秋田大学医学部助手
1982年 岩手医科大学医学部助手
1984年 米国ハーバード大学Visiting Assistant Professor
1992年 岩手医科大学医学部講師
1994年 岩手医科大学医学部助教授
1997年 岩手医科大学医学部小児科学講座教授