渡辺英寿 医師 (わたなべえいじゅ)

日本医科大学付属病院

東京都文京区千駄木1-1-5

  • 脳神経外科
  • 客員教授

脳神経外科 外科

専門

脳神経外科(機能外科、コンピュータ外科、てんかん外科、内視鏡下垂体手術)

渡辺英寿

渡辺英寿医師は、脳神経外科の権威として活躍する一方、医療機械の開発することでも広く知られている。1986年に手術中に見通しの悪い部位にアプローチする際にカーナビのような役割を果たす「ニューロナビゲータ」を開発し、脳神経外科はもとより頭頸部外科、整形外科の領域にも応用され、現在まで手術の安全・確実性の向上に貢献している。1994年には近赤外線によって脳の活動の様子を外から観察できる「光トポグラフィー」を開発し、言語機能の診断やてんかん焦点の同定など、広く臨床に活用されている。

診療内容

自治医科大学附属病院の脳神経センター外科部門では、脳・脊椎の手術を要する疾患を対象とし渡辺医師を始めとする14名の専門医を含む18名体制を取り、救急部、神経内科、放射線科、リハビリ科などと連携しながら、脳腫瘍からパーキンソン病やてんかんといった機能的脳外科まで、多岐にわたる疾患に対応していた。また、コンピュータによる三次元位置測定機能を手術に活用するコンピュータ支援外科手術やガンマナイフ、リニアックナイフに代表される定位放射線手術など、最先端の治療法も積極的に採用していた。
【てんかん・パーキンソン病の治療】…てんかん外科・パーキンソン病の外科的治療において、国内有数の症例数・治療成績を誇っていることは同部門の大きな特徴だ。患者の病態、年齢などを十分に考慮して、正確かつ身体へのダメージができるだけ少ない低侵襲な検査・外科治療を実践している。例えば、てんかんの外科手術的には、焦点切除手術と遮断手術という方法がある。焦点切除術とは「焦点」と呼ばれるてんかんの原因となる脳の部位を切り取る手術で、焦点を完全に切除できれば発作の抑制が期待できる。一方の遮断手術は発作が脳全体に広がる経路を断ち切る方法。こうした手術に、渡辺医師が開発した光トポグラフィーを用いれば、脳の活動の様子を外から直接観察することが可能で、最小限の負担で大きな効果が期待できる。このほか、パーキンソン病の外科的治療にも積極的に取り組み、症例数は北関東随一。首都圏からの受診も多い。
【脳腫瘍の治療】…脳腫瘍に対しては、渡辺医師が開発したニューロナビゲータを用いた低侵襲の手術を実践。手術の精度と安全性を高めることで、治療成績の向上につなげている。また、栃木県内でいち早くリニアックX線を用いた定位放射線治療(Xナイフ)を採用し、放射線科との協力の上で、脳腫瘍、血管奇形などに積極的に適用。負担の少ない治療法として、高い評価を得ている。
【脳卒中の治療】…脳血管障害、頭部外傷などの救急疾患には24時間体制で対応。なかでも脳卒中に対しては、栃木県の脳卒中専門医療機関として認定を受けており、24時間対応で外科的治療が行える診療体制を取っている。2008年4月には脳卒中センターが設置され、脳動脈瘤、脳動静脈奇形、脳出血、脳梗塞脳といった血管障害の集中的な治療が可能となっている。
このほか、頭蓋底腫瘍、眼窩内腫瘍、頭蓋骨早期癒合症などに対しては、耳鼻咽喉科、眼科、形成外科と連携。合同手術にも力を入れているほか、小児科・小児外科の協力のもと、小児脳腫瘍・先天奇形などにも積極的に取り組んでいる。

医師プロフィール

1976年3月 東京大学医学部医学科 卒業
1976年4月 東京大学脳神経外科入局
1977年4月 三井記念病院脳神経外科
1979年4月 都立墨東病院脳神経外科
1980年4月 東京大学医学部 第一生理学教室助手
1985年4月 東京大学脳神経外科助手
1985年1月 西ドイツ・エルランゲン大学脳神経外科に留学
1988年1月 東京警察病院脳神経外科医幹
1992年4月 東京警察病院脳神経外科医長
1999年4月 東京警察病院脳神経外科部長
2004年4月 自治医科大学附属病院
2015年 日本医科大学付属病院脳神経外科 客員教授

「てんかん」を専門とする医師