宗圓聰 医師 (そうえんさとし)

近畿大学医学部奈良病院

奈良県生駒市乙田町1248-1

  • 整形外科・リウマチ科
  • 診療部長、教授

整形外科 リウマチ科

専門

関節リウマチ、変形性関節症、骨粗鬆症

宗圓聰

関節リウマチ、変形性関節症、骨粗鬆症の研究・診療で知られ、特に骨粗鬆症に関しては、わが国の各種診断基準やガイドライン作成の中心メンバーとして活躍している。また、これらの疾患に対する新薬開発のための臨床試験や、リウマチ専門医として新薬の市販後全例調査にも携わっている。手術に関しては、関節リウマチ、変形性関節症を問わず、主に膝関節の人工関節手術が専門である。なお、同科のスタッフはいずれも関節リウマチを含む専門医であり、人工関節のエキスパートでもある。

診療内容

関節リウマチは従来治療が困難な疾患の代表であった。その治療に大きな変化をもたらしたのが、メトトレキサートを中心とする抗リウマチ薬の登場である。宗圓医師は、発症早期から積極的に抗リウマチ薬を使用することで関節リウマチの治療効果を高めてきた。近年、さらに生物学的製剤が登場し、より高い治療効果が期待されるようになるとともに、寛解(症状が消失し、検査結果も正常化した状態)を導入できる確率が飛躍的に増加した。一方、これらの優れた治療効果を発揮する薬には重篤な副作用も少なくはなく、何よりもこれらの薬を使い慣れた医師による治療が望まれる。
宗圓医師をはじめとする同科のスタッフの特徴は、いずれも抗リウマチ薬や生物学的製剤の使用経験が豊富なことである。このような薬の進歩が著しい一方で、患者全員が薬に反応する訳ではなく、また、副作用でこうした治療を継続できないケースも存在する。そのような例については、手術療法も不可欠である。宗圓医師、同科のスタッフは関節リウマチ患者の手術経験も豊富であり、薬による治療のみでなく、リハビリテーションや手術も組み合わせたトータルケアが同科では可能とされる。
薬の進歩は骨粗鬆症についても顕著であり、骨粗鬆症に伴う骨折を予防できる薬が次々に登場し、今後も登場する予定である。骨折を予防することにより、背中が丸くなるのを防ぐだけでなく、大腿骨近位部骨折のように寝たきりに直結する骨折も予防することが可能となる。さらに、老化に伴い徐々に日常生活活動性が低下することを防ぐだけでなく、一部の薬には悪性腫瘍の発生や心血管系の疾患を防ぎ、寿命を延長できることも明らかになっている。
一方、薬の効果を確認するためには、椎体や大腿骨近位部の骨密度をモニタリングすることが不可欠であり、同科では、全身用の骨密度測定装置による定期的なモニタリングを実施している。「一旦骨折を起こしても、骨折に対する適切な処置、保存療法や手術療法を行い、適切な時期から次の骨折を予防する目的で骨粗鬆症治療を行うこと。年をとっても自分で動けるようにするためには、それが最も重要なことです」と宗圓医師は説く。また、高齢化に伴い、骨粗鬆症とともに増加しているのが変形性関節症である。「同科では以前から変形性関節症に対するヒアルロン酸の関節内注入療法の効果を研究しています。鎮痛薬のみではなく、運動療法、装具療法、ヒアルロン酸の関節内注入を組み合わせることで変形性関節症の進行を防ぐことが可能です」と宗圓医師は述べる。「これらの治療を行っても変形性関節症が進行する例に対しては、人工関節手術を含む各種手術療法を適切に実施することで、痛みの軽減、消失だけでなく、歩行能力の回復も期待できます」(宗圓医師)

医師プロフィール

1978年3月 京都大学医学部 卒業
1980年4月 近畿大学医学部整形外科学教室助手
1986年4月 近畿大学医学部整形外科学教室講師
1988年4月 ハーバードメディカルスクール
1989年4月 近畿大学医学部整形外科学教室講師
1998年4月 近畿大学医学部整形外科学教室助教授
1999年8月 近畿大学医学部奈良病院整形外科・リウマチ科助教授
2004年2月 近畿大学医学部奈良病院整形外科・リウマチ科教授