五十嵐善雄 医師 (いがらしよしお)

ヒッポメンタルクリニック

山形県山形市南栄町2-14-6

  • 精神科
  • 院長

精神科

専門

統合失調症のリハビリテーション、精神療法、PTSD(外傷後ストレス障害)

五十嵐善雄

五十嵐善雄医師は、精神科医としての臨床のほとんどを精神分裂病者の社会復帰に費やしてきた医師。精神医学の面から、帰国者や外国人就労者、なかでも日本で暮らす定住配偶者(外国人花嫁)の異文化適応問題・メンタルヘルスに対して長きにわたり支援に携わってきたことで知られる。家族療法、さらに心理療法としてEMDRやTFT「ブレインジム」を取り入れた診療を行い、カウンセラーによるブレインジム体験学習会の講演活動も積極的に行っている。東日本大震災後の心のケアに関しても詳しい。

診療内容

PTSDの治療に際し、五十嵐医師は「薬物療法だけでなく、身体に働きかける治療などを行っています。特に臨床動作法、EMDR(左右の眼球運動によりトラウマの治療を行う心理療法)、TFT、そしてブレインジムなどの技法を中心として使います」と語る。
TFT(Thought Field Therapy)は思考場療法と呼ばれ、鍼のツボをタッピングすることで心理的問題を改善する心理療法である。引きこもりや何らかの理由で本人が受診できない場合、家族にこのタッピング法を指導し、家族から本人に行ってもらう方法だ。五十嵐医師の経験上、これにより本人の変化が家族全体のシステムの変化を進展させ、改善していく事例があるという。TFTは副作用もなく、自分で自分に施術できるというメリットも大きい。
一方「ブレインジム(Brain Gym(Rマーク))」とはアメリカで研究開発されたエクササイズで、心身システムと脳の働きの調整を助ける効果がある。Brain(脳)のGym(運動)、つまり脳の筋トレとでも言えばイメージしやすいだろう。学習障害などの治療から始まり、PTSD、統合失調症、発達障害、不安障害など、広く精神科領域でさまざまに応用されるようになってきている。ブレインジムのエクササイズは決して難しいものではなく、誰でもその場ですぐに学んで効果を体感できる安全かつ簡単なものである。
同院では、そのほかにもさまざまな技法を持つカウンセラーがイニシアチブを取り、五十嵐医師と共同で治療にあたっている。同院のカウンセラーはTFTとブレインジムのトレイナーでもある。しかし、技法だけを求めて来院しても、その技法が治療上必要と考えられない場合は、患者の要望に応えられないこともあるという。そのような場合には、さらに別な治療を中心に行う場合もある。
「治療は専門家だけがするものではありません。薬物療法を最小限にするためには、患者さん本人や、場合によっては家族にも努力してもらわなければならないことが生じます」つまり患者自身にも治療に対して責任と主体性を持ってもらうように働きかけることが大切という訳だ。
さらに五十嵐医師は日本人と結婚して定住する外国人への心のケアに積極的にかかわってきた実績でも知られる。国際結婚で生じる異文化での生活、さらに出産、育児からくるストレスをもつ女性たちの支援を行ってきた。同院では外国人患者に対し、ハングル、中国語、スペイン語、ポルトガル語、英語などに対応できる通訳者がいる。通訳者のスケジュール調整で事前予約に時間がかかる場合もあるとはいえ、異文化の地でストレスを抱える人にとっては心強い存在である。

医師プロフィール

1983年3月 岩手医科大学 卒業
1983年4月 山形大学精神神経科入局
1984年4月 二本松会上山病院
1985年4月~1989年3月 北九州市立デイケアセンター
2005年4月 霞城メンタルクリニック院長
2007年11月 ヒッポメンタルクリニック開設、現在に至る