顔面骨骨折の治療

 骨折の程度が軽い場合などは手術をおこなわずに、自然に治るのをまちます。骨折部のずれが大きい場合や、神経や筋肉の障害を起こしている場合は手術をおこないます。

■手術の時期
 骨折した直後ははれが強いため、正確な手術が困難です。そのため、骨折して1~3週間後に手術をおこなうのが一般的です。

■切開について
 顔に大きな傷あとを残さないために、口の中やまつ毛の近くなどを切開します。

■骨折の固定
 ずれた骨をもとの位置に戻して、プレートやネジなどで固定します。チタン製のプレートは固定力が強く、錆びるなどの変化はほとんど起こりません。しかし、プレートの除去を希望される場合は再手術が必要です。
 近年では、吸収性プレートが用いられるようになってきています。術後半年から数年かけて体内で分解されるため、除去手術の必要がありません。

■陳旧性(ちんきゅうせい)顔面骨骨折
 骨折したあと1カ月以上たつと、骨折部はくっついて動かなくなります。手術の時期をのがした場合や適切な治療を受けられなかった場合は、顔面の変形や機能障害が残ります。
 このような場合は、変形や障害の程度に応じて、顔面骨の骨切り術や骨・軟骨などの移植術によって治療します。