E型急性肝炎〔いーがたきゅうせいかんえん〕

 E型肝炎ウイルスに感染した人や動物の糞便(ふんべん)により汚染された水などで経口感染します。そのため、水道施設が整備された日本や欧米での感染はまれだとされていましたが、最近、国内で感染したとみられる患者がいることがわかりました。それらはシカ肉や、豚やイノシシのレバーが感染源とみられています。いずれも生食によるものです。

[症状]
 潜伏期間は平均6週間(2~9週間)です。腹痛や食欲不振、気分のわるさ、黄疸(おうだん)など、ほかの急性肝炎と同様の症状を示します。多くは1カ月ほどで完治し、無症状のこともありますが、A型より劇症化しやすく死亡率はA型の10倍で1~2%、妊婦では10~20%にのぼります。C型のように慢性化することはありません。

[診断]
 発症時、患者の糞便あるいは血清からHEV-RNAを検出することで得られます。

[治療]
 A型肝炎に準じ、急性期の対症療法をおこないます。

[予防]
 水や食べ物からうつる「食中毒型」の病気ですので、生水、生ものを避け、手をよく洗います。生肉を避け、加熱してから食べること、比較的熱に弱いウイルスなので、通常の加熱で十分とみられています。インドやミャンマーなど流行地域に旅行する場合、果物は皮をむいて食べるようにし、生野菜はとらないようにしましょう。ワクチンは開発中です。
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