非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)〔ひあるこーるせいしぼうせいかんえん(なっしゅ)〕

 肝機能がわるくなる原因は、おもに肝炎ウイルスや薬物・アルコールの影響とされてきました。しかし、これらの原因がないのに、徐々に肝臓がおかされていく非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)が最近問題となってきています。NASHとはアルコール非摂取者(ないし機会飲酒者)で肥満、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などの基礎疾患を背景に進行性の肝障害が発症し、時にほかの肝炎と同様に10~20年で肝硬変、肝細胞がんを併発することもあるというものです。

[原因]
 肥満、糖尿病が原因で脂肪肝になったあと、さらにもう1つなんらかの原因があってNASHになると考えられていて、活性酸素や2型糖尿病の原因となるインスリン抵抗性などさまざまな原因が考えられていますが、まだあきらかなことはわかっていません。

[診断]
 アルコール非摂取者で脂肪肝と診断された場合は造影剤を使った腹部超音波(エコー)検査が有効です。造影剤が肝臓のクッパー細胞に取り込まれるかどうかでNASHかどうかがほぼわかります。確定診断には肝生検が必要です。

[治療]
 直接の治療もまだわかっていないため、脂肪肝の原因が肥満であれば食事療法や運動を、糖尿病であればその治療をするしかないのが現状です。
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