標準体重の維持

 標準体重にくらべ10%以下(ただしBMI18.5以上、50~69歳では20.0以上、70歳以上では21.5)の人の場合、やせていることによる健康障害・栄養障害がなければ、むりに体重をふやす必要はないでしょう。
 いっぽう、標準体重より体重が多い場合には、減らすようにします。肥満の解消が急がれるような状況になければ、月に1~2kgのゆっくりしたペースで体重を落としたほうが、リバウンドが少なく健康障害が起こりにくいので、あせらず減量に取り組みましょう。日本肥満学会では3%の体重減少であっても肥満による健康障害の改善がはかれるとしています。
 月1kg体重を減らすには、いま食べている量からおよそ200kcal/日減らせばよいことになります。多くの場合は間食をやめる、アルコールをやめる、夕食の量を20%程度減らすなどでやせられますが、その際栄養バランスが適切でない場合が問題となります。
 食べかたの基本に戻って、なにをどれだけ食べたらよいかを見てください(食事摂取基準の活用のしかた)。1600kcalの基本が示してあります。成人女性であれば1600kcalを、成人男性であれば2000kcal(米飯を100g強を2回ふやせば約400kcalふえます)を基準にしましょう。いままでとくらべてあまりにも少なかったり、1週間実践してみて、体重が1kgも減るようであれば、主食をふやします。このとき、間食やアルコールでふやすことはおすすめできません。理由は、エネルギー量の問題ではなく、間食やアルコールを続けるという食生活が肥満を招きやすい食習慣となるからです。
 もし、ふとるようであれば運動量をふやします。運動ができない場合は基本の食べかたから、主食、油脂類を減らしますが、減量効果が上がらない場合には食事や運動以外の問題があることもあります。いま、かかっている医師や管理栄養士の指導のもとに健康障害を起こさないように減量に取り組まれてください。