傷から起こる病気

解説
 空気や土など外からの一般的な細菌が傷に入ると化膿(かのう)しますが、からだの弱った人や特殊な病気の人でないかぎり、生命に大きな影響を及ぼすことはありません。この化膿する菌については、「皮膚の病気」の細菌感染による皮膚病(膿皮症)にくわしく述べていますので、参照ください。
 ここでは、外傷によって感染が起こり、生命の危険やあとで重大な機能障害を起こす可能性のある特殊な細菌感染である、ガス壊疽(えそ)、破傷風(はしょうふう)、放線菌症について述べます。
 これらの細菌は健康で頑丈な人でも体内に入り菌が増殖すると、特別な治療や処置をしないと致命的になることがあります。また、初期には、医師でも判断がしにくく治療が遅れることがありますので、傷の状態ばかりではなく、からだの具合、全身状態に注意する必要があります。

ガス壊疽〔がすえそ〕

破傷風〔はしょうふう〕

放線菌症〔ほうせんきんしょう〕