交通外傷

解説
 交通事故での外傷は、強力な衝撃力が直接加わって起こる場合と、その力が影響して他の部分に起こる場合(間接的な場合)があります。直接起こる外傷は、その部分の打撲傷、骨折など比較的わかりやすいものですが、間接的なものはわかりにくいものです。
 ダッシュボードでひざを打ってひざの靱帯(じんたい)を損傷する、また股関節が間接的に脱臼するときがあります。追突でくびが急に強く曲げ伸ばしされ、頸椎捻挫(けいついねんざ)を起こします。また、けがで意識のない人は、全身がけがしていると考えるのがよいです。
 統計では、負傷者の約半数が手足の打撲傷ですが、次には頭部外傷、体幹や手足の骨折です。死因では頭部外傷が多く、胸や腹の外傷によるものは少ないです。
 車やバイクの運転者はスピードを出しすぎないことが事故防止の第一です。運転者も同乗者もシートベルトをし、子どもをチャイルドシートに乗せていれば、万が一事故にあっても軽傷ですんだり、死亡しないですむことがあります。バイクの運転者はヘルメットをしっかり着用することです。
 衝撃に強い車や吸収する車が生産されています。これらを利用することは一命をとりとめる方法でもあります。運転者が安全に対する意識をもち、スピードを出しすぎないことも事故予防になります。交通事故によるけがの手当ても、ふつうの外傷とかわりません。「応急手当て」のけがの手当て(交通事故の手当て)をよく読んでください。

頭部外傷〔とうぶがいしょう〕

頸椎捻挫(むち打ち損傷)〔けいついねんざ(むちうちそんしょう)〕

胸部外傷〔きょうぶがいしょう〕

腹部外傷〔ふくぶがいしょう〕

四肢の外傷〔ししのがいしょう〕