脳死と判定されたり心停止で死亡判断されたりした場合の臓器提供について、4割が「提供したい」などと前向きに回答したことが11日、移植医療に関する内閣府の世論調査で分かった。一方、実際に「提供する」「しない」の意思を運転免許証などに記入している人は1割程度にとどまった。
 いずれも2013年の前回調査から横ばいで、溝は埋まっていない。厚生労働省の担当者は「提供の意思をいかに記入してもらうかの啓発が重要。家族で話し合う機会も持ってほしい」と話している。
 調査は8月24日~9月3日に18歳以上の3000人を対象に行い、1911人から回答を得た。
 このうち「臓器提供したい」と回答した人は19.7%で、「どちらかといえば提供したい」は22.1%だった。前向きに捉えている人は4割おり、18~29歳だと7割に上った。
 一方、意思表示をしているのは12.7%どまり。していない人に複数回答で理由を尋ねたところ、「意思が決まらない・後で記入しようと思っていた」が最も多く、「臓器提供に抵抗感」「関心ない」「意思表示をよく知らない」「家族に任せたい」などが続いた。
 家族の臓器提供については、9割近くが生前の意思表示を「尊重する」と回答。意思表示がない場合でも家族の承諾があれば臓器提供できるが、「承諾する」は4割近く、「承諾しない」が5割で、前回とほぼ同じ結果となった。 (C)時事通信社