公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は16日、年金積立金の運用に人工知能(AI)を活用する方向で検討に入った。人間より迅速で精緻な市場分析を低コストで行うことが期待できるためだ。早ければ2018年度に試験的に導入したい考え。
 資産運用業界では、AIの活用が世界的に広まりつつある。150兆円以上を運用する世界最大の年金基金であるGPIFがAIを導入すれば、国内の他の機関投資家にも影響を与える可能性がある。
 米国では、資産運用会社ブラックロックや投資銀行ゴールドマン・サックスなどが運用にAIを活用している。銘柄の選別や資産配分の決定などに際し、投資家のニーズに合った運用を助言する「ロボット・アドバイザー」のサービスもあり、日本でも提供する企業が増えている。
 GPIFは現在、外部機関に委託し、AIが運用に与える影響を調べている。専門家の中には「市場急変時のAIの対応は未知数」との見方もあり、具体的な運用方法などは調査結果を踏まえ、慎重に検討する方針。 (C)時事通信社