子供の頃に発症することが多い1型糖尿病の患者9人が20日、症状が改善していないのに障害基礎年金を打ち切ったのは違法だとして、国を相手に支給再開を求める訴えを大阪地裁に起こした。昨年12月、原告らの他にも具体的説明がないまま年金を打ち切られる1型患者が相次いだという。
 1型糖尿病患者は、血糖コントロールのため1日に何度も注射などでインスリンを摂取する必要がある。自己免疫異常が主な原因でインスリンが分泌されず、生活習慣病とされる2型糖尿病とは異なる。
 訴えた9人は、大阪、奈良、福島の3府県に住む26~48歳の男女。いずれも未成年時に1型糖尿病になった。
 訴状によると、9人は成人後、国民年金法に基づいて障害等級2級と認定され、年間約80万~100万円の障害基礎年金を受給。2、3年ごとに確認届を提出してきたが、8人は昨年12月、「障害等級3級に該当する」として年金を打ち切られ、福島県の1人は支給再開が認められなかった。 (C)時事通信社