【パリ時事】フランスのビュザン保健相が、映画の中で出演者がたばこを吸うシーンの制限を検討する考えを示し、波紋が広がっている。喫煙人口を減らすことが目的だが、表現の自由を縛られかねない映画界は反論に懸命だ。
 仏メディアによると、16日の上院審議で野党議員が、仏新作映画のうち喫煙場面を含む作品は7割に上るという統計を示した上で、「健康被害を過小評価し、若者の喫煙を促している」と政府に対応を要請。ビュザン氏は「なぜ映画でこれほどたばこが重視されるのか分からない。断固として行動する」と答弁した。
 これに対し、映画評論家のセルジュ・トゥビアナ氏は20日のラジオで「現実の喫煙率の低下に合わせて、映画の中でたばこが登場する機会も減っている」と述べ、強制的な措置は必要ないと主張した。 (C)時事通信社