今年の梅毒感染者が11月19日時点で、5053人に達したことが28日、国立感染症研究所の集計(速報値)で分かった。年間で5000人を超えるのは5281人だった1973年以来。
 都道府県別で、東京が1561人と突出。大阪703人、愛知310人、神奈川286人、福岡202人などが続く。
 梅毒は主に性交渉によって感染拡大し、感染から数カ月後には全身に赤い発疹が出ることもある。早期の薬物治療で完治するが、放置すると脳や心臓に重大な合併症を引き起こすほか、妊娠中の女性が感染した場合は死産や早産、奇形など先天梅毒の恐れがある。
 93年以降は400~800人台で推移していたが、2011年から増加に転じた。16年は4559人に上り、うち7割が男性だった。厚生労働省は性交渉の際はコンドームを使用するほか、皮膚や粘膜に異常が見られた場合は性的接触を控え医療機関を受診するよう呼び掛けている。 (C)時事通信社