血液製剤の輸血を受けた10歳未満の女児が大腸菌に感染し、敗血症性ショックによる多臓器不全で死亡していたことが29日、分かった。日本赤十字社が、厚生労働省の有識者会議に報告した。血液製剤から大腸菌が感染した事例は過去に1件あったが、死亡に至ったのは国内初という。
 日赤によると、死亡したのは急性骨髄性白血病を再発し、骨髄移植を受けた女児。移植の約1カ月後に血液製剤の「照射濃厚血小板-LR」を投与されたが、嘔吐(おうと)や下痢などの症状があり、20ミリリットルで中止された。この約1カ月後に死亡した。
 血液製剤と女児の双方から同一の大腸菌が検出された。製剤を介して感染したとみられ、日赤の担当者は死亡との因果関係について「大きく関係したとみられる」としている。
 日赤は同じ献血者からの製剤を既に回収し、医療機関に細菌感染のリスク周知を進めている。 (C)時事通信社