子供服メーカー「ファミリア」(神戸市)のデザインで人気を集める神戸市の母子健康手帳の追補版が、インターネットのフリーマーケットアプリ「メルカリ」に出品されていたことが4日、市への取材で分かった。市は「各区役所の窓口で交付する際に不正防止を徹底する」とし、被害届の提出は検討していないという。
 市によると、兵庫県を発送元とし、匿名配送を希望する出品者が2日、追補版1冊を1111円(送料込み)で売っていた。市に同日、匿名の情報提供があり発覚した。厚労省によると、母子健康手帳を定める母子保健法は手帳の転売を禁止していないが、情報提供者は「税金の使われ方として残念」とし、市に対策を求めたという。
 神戸市の母子手帳は、通販大手「フェリシモ」(同市)が企画し、ファミリアがデザインを担当。市が9月に公表すると「販売して」「交換したい」などの問い合わせが殺到した。反響の大きさを受け市は、デニム地にクマの親子などがあしらわれた手帳と同じデザインの追補版を約3万冊作製。1日から旧デザインの手帳利用者に予約制で配り始めた。
 追補版は無料。親から子へのメッセージ欄などがあり、手帳と合わせて使うことを想定している。 (C)時事通信社