スーパーコンピューター開発企業による助成金詐取事件で、逮捕された社長斉藤元章容疑者(49)らが、上限の5億円近くまで助成金を受け取れるように事業費用を数億円水増しした疑いのあることが5日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、水増しの経緯や資金の使途など全容解明を進めている。
 斉藤容疑者は、スパコン開発を手掛けるベンチャー企業「PEZY Computing」の社長。同社の事業開発部長だった鈴木大介容疑者(47)と共謀し、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施した助成事業で2014年3月、助成金約4億3100万円をだまし取った疑いが持たれている。
 関係者によると、同社が14年2月にNEDOに提出した実績報告書では、事業費用が数億円水増しされ、約7億7300万円が計上されていた。
 NEDOの助成は、事業費用の3分の2が対象で、上限は5億円だった。同社への助成額は約4億9900万円に決まっており、斉藤容疑者らは上限近くの助成を受けられるよう、事業費用を水増しした可能性があるという。 (C)時事通信社