名古屋市にある老舗百貨店、丸栄は18日、2018年6月末に閉店すると発表した。建物の老朽化が進んだ上、消費者の百貨店離れで業績改善は難しいと判断した。外商など一部を除き、古くから地元で親しまれた大手百貨店の一角が消えることになる。
 1615年に前身となる呉服店が創業。近年は主力の婦人服が苦戦して売り上げが低迷し、医薬品会社の興和(名古屋市)の傘下で立て直しを図っていた。興和は周辺ビルも含めて最大約2000億円を投じて跡地を再開発し、27年をめどに新たな商業施設の開業を目指す。
 記者会見した丸栄の浜島吉充社長は、「テナント化を進めてきたが、業績改善のめどが立たなかった」と説明。興和の山下孝治副社長は、丸栄の屋号について「個人的に社名は残したいが、(再開発の)施設に残ることはないだろう」との見方を示した。 (C)時事通信社