厚生労働省は20日、工場などでの作業中にアスベスト(石綿)を吸って肺がんなどを発症し、2016年度に労災認定を受けた人の元勤務先895カ所の社名を公表した。
 同省によると、16年度は1057人が肺がんや中皮腫、石綿肺などで労災認定されたほか、13人に石綿救済法に基づく特別遺族給付金の支給が決まった。このうち、一人親方や勤務先不明を除く996人分の社名や作業状況、石綿取扱期間が公表された。
 これまでに労災認定されたのは1万4124人、遺族給付は1540人で、社名の公表は延べ1万2324カ所に上った。公表はかつて働いていた人や周辺住民への注意喚起が目的。同省ホームページに一覧を掲載し、21、22両日は午前10時~午後5時に相談窓口03(3595)3402を開設する。
 また患者団体「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」も両日、全国一斉のホットライン0120(117)554を設ける。 (C)時事通信社