【ニューデリー時事】大気汚染に悩むインドの首都ニューデリーで20日、大砲のような装置が搭載された放水車を使い、汚染物質の粉じんが大気中に舞い上がるのを防げるかどうか試す実験が行われた。対策に頭を悩ませる行政当局は、苦肉の策で汚染の改善に期待を寄せるが、問題の抜本的な解決には程遠い。
 放水装置は重さ800キロで、導入には1基200万ルピー(約350万円)かかる。汚染の深刻な場所に急行でき、水を50メートルの高さまで吹き上げて広い範囲に散水する計画。
 昨年、世界保健機関(WHO)が公表した調査では、ニューデリーの微小粒子状物質PM2.5の年平均濃度は北京の約1.4倍と世界最悪レベル。ただ、降雨後は粉じんが地表に落ち、状況が改善されることから、行政当局幹部は「解決への唯一の道は散水だ」としている。 (C)時事通信社