心臓を形作る線維芽細胞に遺伝子群をウイルスを使って導入し、血液のポンプ機能を担う心筋細胞に変化させる際、ウイルスの種類を変えると効率が大幅に上がることが分かった。慶応大と遺伝子医薬企業「IDファーマ」(東京都千代田区)の研究チームが21日付の米科学誌セル・ステムセル電子版に発表した。
 新たに利用したのは、東北大が発見し、遺伝子治療研究などに使われる「センダイウイルス」。マウスや人の線維芽細胞のほか、心筋梗塞を起こしたマウスで実験した。将来は心筋梗塞などの患者に遺伝子群を注入するだけで治療できると期待され、慶応大の家田真樹専任講師は「今後はブタかサルで実験したい」と話している。 (C)時事通信社