子宮頸(けい)がんワクチンについて、厚生労働省は18日、定期接種対象の女子や保護者らに向け、予防効果とリスクを紹介したリーフレット改訂版を作り公表した。同ワクチンを接種した一部女性が全身の痛みなどを訴え、現在は国による積極的勧奨が控えられており、同省担当者は「十分理解した上で判断してほしい」としている。
 改訂版は専門家部会で審議された内容が盛り込まれ、接種を考えている人用、接種の直前用、医師用の3種類ある。ワクチンは子宮頸がんの主な原因ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症を予防するため、呼称を「HPVワクチン」に統一した。
 子宮頸がんは年間約1万人が罹患(りかん)し、約2700人が亡くなる「重大疾患」と指摘し、ワクチン接種によって10万人当たり推計で最大209人の死亡を防ぐ効果が期待されると明記。一方、接種後に起こり得る症状は局所的痛みやめまい、失神などがあり、これまで報告された「副作用の疑い」は因果関係を問わず3130人(10万人当たり92.1人)いると説明した。
 一部女性が訴えている、広範囲の痛みや手足の動かしにくさなどの症状にも触れ、「ワクチン接種後やけがの後に原因不明の痛みが続いたことのある人は起きる可能性が高いと考えられる」と注意。接種を考えている場合は医師とよく相談するよう求めた。 (C)時事通信社