捕獲したシカやイノシシなどの野生鳥獣をその場で肉にできる移動式解体処理車(ジビエカー)を普及させようと、厚生労働省がガイドライン作りに着手したことが25日、分かった。国が統一基準を作ることで、ジビエの利用拡大に弾みをつける。27日に鹿児島市内で開かれる「日本ジビエサミット」で原案を発表する。
 ジビエカーは、日本ジビエ振興協会(長野県茅野市)と長野トヨタ自動車が共同開発。2トントラックの荷台を改造し、車外洗体エリア、解体室、保冷室などを設けた。解体室で内臓摘出など枝肉にするまでの1次処理を行った上で、5度以下に保たれた保冷室で保管。製品化するための2次処理施設まで衛生的に運ぶことができる。
 ガイドラインの原案によると、現在、解体室で行っている皮を剥ぐ作業を車外洗体エリアでするよう求めるほか、獲物1頭当たりの洗浄に必要な水の量を規定する方針だ。2月以降にパブリックコメントを実施した上で、3~4月をめどに自治体宛てに通知を出す。 (C)時事通信社