通勤途中の過労運転を原因とする「通勤災害」について、遺族らが1日、厚生労働省に実態調査や対策を求める申し入れ書を提出した。「働き方改革」関連法案で、勤務間インターバルを法規制化することも要請した。
 申し入れを行ったのは、2014年4月、長時間労働後の帰宅時にバイクで事故死した渡辺航太さん=当時(24)=の母親淳子さん(61)と、「東京過労死を考える家族の会」の中原のり子代表ら。
 通勤災害に対し、背景や原因調査を行う▽事業者に勤務間インターバル導入や、長時間労働後の従業員に対する安全配慮を指導▽「働き方改革」関連法案で勤務間インターバルを法規制化-などを厚労省に訴えた。
 渡辺さんの事故については横浜地裁川崎支部が2月、過労事故死と認め、「事業者は通勤方法に安全配慮義務を負う」と判断。会社側と遺族らの間で和解が成立した。淳子さんは申し入れ後、「息子は明るくまじめな性格で、社会に飛び出したばかりだった。無念の気持ちをくんで、過労事故死に十分な予防対策を求める」と語った。 (C)時事通信社