国民の4人に1人が患者とされるスギ花粉症の根本治癒を目的として開発中の次世代型ワクチンについて、アステラス製薬が年内にも最終的な臨床試験に入ることが22日明らかになった。順調に試験が進めば、数年後には患者の負担が少ない花粉症の治療法が利用可能になりそうだ。
 アステラスが開発中のワクチン「ASP4070」は、数カ月の治療期間に一定の間隔で注射し、スギ花粉によるアレルギー反応を弱めていく免疫療法製剤。
 鼻水や涙が出るなどのアレルギー症状を抑える対症療法が主流となっている中、一部では舌下などからスギ花粉を原料としたエキスを徐々に吸収して慣らしていく免疫療法も始められている。ただ、この療法では3~5年間、毎日欠かさず投与する必要があり、患者に大きな負担を強いる難点があった。
 同社によると、従来の免疫療法では全身にショック症状が出て生命に危険を及ぼす「アナフィラキシー」を誘発することもごくまれにあるが、開発中のワクチンは免疫バランスを整える作用を備えているため、こうした危険性もないという。 (C)時事通信社