富士フイルムホールディングス(HD)は29日、石油元売り大手JXTGホールディングスのグループ会社で、細胞培養用の培地を生産、販売する米企業など2社を買収すると発表した。買収総額は約8億ドル(約850億円)で、バイオ事業の強化を図る。
 買収するのは、米アーバイン・サイエンティフィック・セールス・カンパニー(ISUS、カリフォルニア州)と、日本やアジアの販売を担当するアイエスジャパン(埼玉県戸田市)の2社。6月までに全株式を取得する。
 培地は、生物に由来するバイオ医薬品の製造などに使われ、2社を合わせた売り上げは年100億円規模。富士フイルムHDは近年、バイオ医薬品や再生医療分野に力を入れており、一連の事業との相乗効果が大きいと判断した。
 東京都内で記者会見した富士フイルムHDの古森重隆会長は「培地ビジネスは今後も成長が見込まれる」と期待を示した。 (C)時事通信社