出産の痛みを麻酔で和らげる無痛分娩(ぶんべん)をめぐり事故が相次いで判明した問題で、安全対策を検討してきた厚生労働省研究班(代表・海野信也北里大病院長)は29日、医療機関に対し、医師らの質の確保や情報公開を求める提言を公表した。
 提言は、安全に行うための診療体制として、医療機関に無痛分娩の責任者を置くべきだとした。麻酔の担当医は100件程度の経験を持つことが望ましいとし、出産後3時間まで付近で待機することなども求めた。
 また、無痛分娩の知識と技術を維持するために、医師らは講習会を2年に1回程度受講する必要があると指摘。関連学会などに対し、講習会開催を要請した。
 情報公開に関しては、妊婦が適切な医療機関を選べるよう、各施設のウェブサイトなどで無痛分娩の実績や急変時の体制、講習受講歴を公開するよう求めた。 (C)時事通信社