公的保険が適用される医療や介護サービスの値段である診療報酬と介護報酬が4月から変わる。医療サービスでは、患者の身近で病気の相談などに乗るかかりつけ医としての訪問診療や夜間・休日対応を行う診療所などを対象に、初診時に800円を上乗せ。自分のかかりつけ医が上乗せ対象なら、掛かった医療費の原則1~3割の自己負担額も増える。
 診療報酬改定は、かかりつけ医の普及が柱。初診料加算は自己負担が3割なら初診時の負担が240円増える。自分のかかりつけ医が加算対象かどうかは、診療所や病院内の掲示板や窓口で確認できる。
 紹介状を持たず大病院を受診した人から追加負担を徴収する制度は、対象病院を500床以上から400床以上に拡大。262カ所から約410カ所に増える。通常の自己負担に加え初診時5000円以上、再診時2500円以上を負担する。
 病院前に立ち並ぶ大手の調剤薬局チェーンについては、薬剤師の技術料が下がるため、患者の窓口負担も若干減りそうだ。高額抗がん剤「オプジーボ」の公定価格(薬価)は、100ミリグラム当たり約27万8000円と現在より24%下がる。まだまだ高いが、自己負担が一定額を超えると還付される高額療養費制度もあり、負担感は軽くなる。
 介護サービスでは、医療との連携強化が重視され、特別養護老人ホーム(特養)で入居者が慣れ親しんだ場所を離れず最期を迎えられるよう医師がみとる環境づくりが進む。通所介護(デイサービス)は、月間延べ751人以上の利用者がいる大規模事業所の報酬が下がる。これに伴い、1日当たり数十円自己負担が安くなる人もいる。 (C)時事通信社