大阪市淀川区の認可外保育施設「たんぽぽの国」(閉園)で2016年、1歳の男児が死亡した事故で、両親が4日、施設設置会社と保育士、大阪市などを相手取り、睡眠中の呼吸状況の観察を怠ったなどとして計約8600万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。
 訴えたのは、父親の会社員浅野誠さん(34)と母親の歯科衛生士美奈さん(34)。
 訴状によると、長男響翔ちゃんは16年4月4日、たんぽぽの国に初めて預けられ、昼寝をした。うつぶせになっているのを保育士らに発見され、心肺停止状態で病院に運ばれたが死亡した。
 両親は、睡眠中の子どもを放置して顔色や呼吸のチェックを怠ったと主張。大阪市については、保育担当者が1人しかいない時間帯があるなどしたのに、改善を指導する義務を怠ったとした。
 響翔ちゃんが亡くなってからちょうど2年。両親は提訴後に記者会見し、誠さんは「息子にしっかり謝罪していただきたい」と求めた。美奈さんは「私たちには宝物のような子ども。ずさんな保育だったと明らかにしたい」と話した。
 施設設置会社は「事故で亡くなったことは大変申し訳ない。訴状が届いていないので具体的なコメントは控えたい」。大阪市は「第三者委員会の検証・提言を受けて再発防止策を実施している」とコメントした。 (C)時事通信社