武田薬品工業によるアイルランド製薬大手シャイアー買収で両社は25日、暫定合意に達した。買収総額は約460億ポンド(約7兆円)。実現すれば、ソフトバンクグループによる英ARM(アーム)ホールディングスの買収(240億ポンド、約3兆6000億円)を抜き、日本企業による海外企業の合併・買収(M&A)としては最大規模となる。
 武田は難病治療薬に強みを持つシャイアーを傘下に収めて国際的な事業を強化する考え。がんなどの新薬開発には膨大な資金が必要なため、今回のM&Aを通じて経営規模を拡大し、欧米の製薬大手との競争に挑む構えだ。
 シャイアーの発表によると、同社取締役会は武田による買収案への支持を株主に求める。資産査定などの作業が残っており、正式合意に向けた両社の協議を継続すると説明している。
 今回の暫定合意に当たり、武田はシャイアーに対して新たな買収提案を行った。1株当たりの買収額を約49ポンドに約2ポンド引き上げた結果、買収総額が従来の約440億ポンドから膨らんだ。
 新たな提案では1株当たり21.75ポンド相当の現金と27.26ポンド相当の武田株をシャイアー株主に交付する。必要な資金については、武田は大手邦銀からの借り入れなどで対応する見通し。 (C)時事通信社