神奈川県は25日、県立公文書館に保存されていた旧優生保護法に基づく不妊手術に関連する資料について、手術を受けた当時19~40歳の男女9人の名前をマスキングしないまま公開していたと発表した。同日の定例会見で黒岩祐治知事が「大変申し訳なくおわび申し上げたい」と謝罪した。
 県によると、資料は県予防課が1960~61年度に作成した「優生手術費事業実績報告書」。厚生大臣(当時)宛てになっており、補助金を受けるための文書とみられる。患者の氏名、性別、年齢、疾患名と経費などが記載されていた。
 公文書館長は「氏名についてマスキングすべきだった」としている。住所や生年月日の記載はなく、存命かどうかも分からないという。
 報告書を閲覧した利用者が今月24日に指摘し、発覚した。閲覧請求は過去5年分が保管されており、うち2016年12月以降に少なくとも延べ10人が閲覧した。最初の請求の際に行う審査で見落としがあったとみられている。 (C)時事通信社