静岡県立こども病院(静岡市)は30日、約900グラムの超低体重で生まれた大動脈縮窄症の女児の心臓カテーテル治療に、国内で初めて成功したと発表した。女児の容体は良好で、約2700グラムまで成長し、週内にも退院する予定という。
 女児は同県伊豆の国市在住の公務員鈴木佳祐さん(33)の第4子陽葵ちゃん。同病院によると、今年2月7日、予定より7週間ほど早い妊娠33週で生まれ、先天的に血管が狭まり心不全を起こす大動脈縮窄症を発症していた。
 治療中に状態が悪化したため、生後10日目に緊急の心臓カテーテル治療に踏み切った。切開手術はせず、首から大動脈にカテーテルを入れてメッシュ状の筒を膨らませ、血管を広げたという。
 記者会見した佳祐さんは「とても不安な毎日を過ごしていたが、手術が成功し泣き崩れた」と喜びを語った。坂本喜三郎院長は「非常に大きな福音。同じような状況のお子さんを助けられると言えるようになる」と話した。 (C)時事通信社