千葉大医学部付属病院は8日、医師がコンピューター断層撮影装置(CT)の検査で画像を見落とすミスが9件あり、患者2人が死亡したと発表した。病院は「治療の選択肢を狭めた」と影響を認め、山本修一病院長が「患者と家族に多大な負担を掛け、深くおわび申し上げる」と謝罪した。
 病院によると、死亡したのは60代女性と70代男性。2人は2013~16年にCT検査を受けたが、主治医らがそれぞれ腎がん、肺がんの所見を見落とし、その後死亡した。
 同病院では10人の放射線専門医がCTの画像を確認し、診断結果を主治医らに報告することになっていた。しかし、報告書が作成されなかったり、主治医らが確認しなかったりしたケースがあった。
 報告を受けた医師が自分の専門領域だけに注目し、専門外の所見に気付かなかったミスもあったという。
 CT検査の画像見落としをめぐっては、東京慈恵会医科大付属病院と横浜市立大付属市民総合医療センターでも昨年、がんの疑いが見落とされた患者の死亡が発覚している。 (C)時事通信社