購入時に処方箋が要らない市販薬の業界5団体でつくる日本一般用医薬品連合会(一般薬連)で内紛が起きている。会長が2人存在し、事務所も二つある異常事態だ。両会長とも自身の正当性を主張しており、業界関係者は「恥ずかしい。早く落ち着いてほしい」とあきれている。
 一般薬連は2011年7月、市販薬業界を代表して政府などに提言・要望するため、日本OTC医薬品協会など業界の5団体を束ねる組織として発足した。
 興和の三輪芳弘社長が16年5月から一般薬連の会長を務めてきたが、三輪氏の「強引な組織運営」(関係者)に不満が噴出。反三輪派の一般薬連幹部は今年5月29日、会則で定めた「会長に事故ある事態」に当たると主張し、理事会を招集。大幸薬品の柴田仁会長を同日付で会長に起用する人事を24対1の賛成多数で決めた。その後、興和が一般薬連に派遣していた出向者2人も解任した。
 これに対し、三輪氏は「私はぴんぴんしている」として、会長選任手続きに問題があると強調。法廷闘争に突入する可能性を示唆しており、両者の対立は泥仕合の様相を呈してきた。 (C)時事通信社