東北大は19日、アルツハイマー病患者の脳に超音波を当て、進行を抑える効果があるか検証する医師主導の臨床試験(治験)を今月にも始めると発表した。
 治験をするのは下川宏明教授らのチーム。頭蓋骨が薄く、超音波が通りやすいこめかみから、弱い超音波を脳全体に断続的に当てる。
 マウスの実験では、アルツハイマー病の原因とされる異常なたんぱく質「アミロイドベータ」の蓄積と、認知機能の低下が共に抑えられた。
 チームによると、超音波が血管の内皮細胞にあるくぼみを揺らし、刺激を受け止める受容体が活性化。血管を再生させる作用などを持つ酵素が合成されると考えられるという。
 治験の対象は軽度のアルツハイマー病患者と、発症前の軽度認知障害の患者。まず5人で主に安全性を検証し、次に20人に実施。超音波治療をしない20人と比較して効果と安全性を調べる。 (C)時事通信社