埼玉県立がんセンター(同県伊奈町)は27日、県内在住の多発性骨髄腫の60代女性が、カテーテルを血管に挿入する際のミスによる胸腔内出血が原因で死亡したと発表した。
 同センターによると、女性は5日から入院。25日に血液を作る細胞を取り出す手術を受けた。細いカテーテルを太いものに入れ替えようとしたが、うまく入らず女性が腹部に痛みを訴えた。
 担当医はレントゲンで確認したが、脈や血圧が安定していたため手術を続行。この過程で血管か臓器を傷つけたとみられる。女性は手術の約1時間後に呼吸停止し、死亡した。
 記者会見した坂本裕彦病院長は「患者や家族に多大な迷惑を掛けおわびする」と謝罪した。今後、外部の専門家を入れた医療事故対策委員会を立ち上げ、原因究明や再発防止策を検討する。 (C)時事通信社