弾道ミサイルの探知・追尾用の「Xバンドレーダー」を運用する米軍経ケ岬通信所(京都府京丹後市)が5月、消防からの電波送信の停止要請に応じなかったためドクターヘリによる救急搬送が遅れた問題が起き、西脇隆俊知事が19日、防衛省を訪れ、再発防止の徹底を要請した。
 小野寺五典防衛相は「米側にも厳しく話し、現場の自治体と連携を密にできるようしっかり後押しをしたい」と述べた。
 防衛省や京都府などによると、5月15日、交通事故の負傷者をドクターヘリで救急搬送するため、宮津与謝消防組合消防本部(宮津市)が米軍経ケ岬通信所に電波の送信停止を要請したが、実施されなかった。このため当初予定の着陸地を変更し、近隣の自衛隊施設に着陸。救急搬送が17分遅れた。負傷者の命に別条はなかった。
 経ケ岬通信所周辺では、Xバンドレーダーの強力な電波による航空機の計器への影響を避けるため、飛行制限区域が設けられている。Xバンドレーダーは青森県にも配備されている。 (C)時事通信社