京都大医学部付属病院(京都市左京区)に通院中の60代女性が高濃度のセレン製剤によって死亡した事故で、京都府警捜査1課は23日、製剤の調合を誤ったとして、いずれも同病院の薬剤師だった男(32)=大阪府茨木市=と女(38)=札幌市北区=を業務上過失致死の疑いで書類送検した。2人の認否は明らかにしていない。
 送検容疑は昨年5月16日、1000倍の量の亜セレン酸ナトリウムを使ってセレン注射液を調合。担当医から処方された注射液を自宅で輸液した女性を死亡させた疑い。
 女性は9月26日に輸液して容体が悪化。翌27日、京大病院に救急搬送されたが、急性循環不全により死亡した。
 病院のマニュアルでは、薬剤師が製剤を調合する際に別の人がチェックしなければならないのに、薬剤師の男が計量器の単位を誤り、女は目を離していたという。
 セレンは体内に存在する微量元素で、欠乏するとさまざまな症状を来すという。 (C)時事通信社